離愁

散りゆく恋の
うしろ姿ふりむいて
雨にけむる街角で
泣きぬれたおまえ

いとしさに ふるえる肩を抱きながら
しのび逢う 罪に酔いしれた
帰らぬ夢が 帰らぬ季節が
煙草のけむりに 今もゆらめく…

胸の痛みに
ひとりあおるグラスにも
消したはずの残り火が
やるせなく燃える

わびしさを誰に ぶつけるあてもなく
ゆきずりの 花を踏みつける
おまえの笑顔 おまえの涙
むなしくもとめて 夜をさまよう…

いとしさに ふるえる肩を抱きながら
しのび逢う 罪に酔いしれた
帰らぬ夢が 帰らぬ季節が
煙草のけむりに 今もゆらめく…
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