流れて大阪

おれの人生傷だらけ
お前も不幸な女だが
やさしい寝顔を 見ていると
うすれてくるぜ傷あとが
流れて大阪道頓堀の
宿の裏窓 春の雨

ついてくるのは嬉しいが
渡るは苦労の橋ばかり
夢まで泣いて いるのかい
やつれた頬にひと雫
流れて大阪道頓堀の
恋は燃えてもすきま風

帰る故郷も親もない
似た者同志のめぐり逢い
出直しできよう二人なら
涙も甘くなるだろう
流れて大阪道頓堀の
水にきらめくネオン花
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