満月一夜

口に出す程 まだ この恋は
想い出になんて なっちゃいない
胸の奥に しまい込んで
誰にも見せたくない… そんな恋もあるのさ

今宵一夜は 満月の
青い光に照らされて
愛しさ 恋しさ 浮かんで消えて
ほろ苦い酒を頬張って
忘れてしまえと 吠えてみる
あー吠えてみる

いつも側に居て わがまま聞いて
優しさだけじゃ 物足りなくて
そんな勝手な ずるい心
叱って思い切り… あなた解ってないのね

この世のせつなさ儚さは
かくれ雲に包まれて
空の青さに 委ねていたい
今さらながら 気づいたわ
明日が来るさ いつの日も
あーいつの日も

今宵一夜は 満月の
青い光に照らされて
恨みごとひとつも 聞いておくれ
そっと呟いて 見上げれば
素知らぬ顔して遠ざかる
あー遠ざかる
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