ほろほろ

あんな女なんか
まさか本気じゃない
陰で笑うあなた
それでも追いかける私

心映す瞳は
冷たいけれど
あなたの腕はいつも
あたたかいからね
抱いて 忘れるためでも
私には恋

ほろり ほろほろと
涙がこぼれるたび
なぜか ほろほろと
また惹かれてく

棘のような日々に
なれた私なのに
他人(ひと)に優しくされ
見えない悲しみに気付く

夜更けの電話ばかり
ただ待ちわびて
ちいさくため息つく
この痛みさえも
きっと私が生きてる
証しなのよね

ほろり ほろほろと
心ほだされる日が
いつか ほろほろと
くること信じて

もしも生まれ変わって
出逢えるのなら
誰かと同じくらい
愛してくれるの
抱いて 抱かれるだけでも
いまはいいから

ほろり ほろほろと
心ほだされる日が
いつか ほろほろと
くること信じて

ほろり ほろほろと
優しい夢えがくよ
闇に ほろほろと
啼く鳥のように
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