藤勝歌

花咲く蔭に 散るもよし
花散る蔭に 咲くもよし
勝負に賭けた 人生を
思いのままに 生きるとき
成否は問わぬ 藤の花

清らな水の 濁る日も
静けき川の 荒れる日も
怨むな時を また他人を
自分を叱り 黙々と
心は遊ぶ 入間川

月には似合う 枯れすすき
雪には似合う 富士の嶺
信じる者の やすらぎを
はるかに仰ぐ 武蔵野の
野末に香れ わが命
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