明けない空

蒼ざめてく 雲間にそっと
消えゆく 光 見てた
生ぬるい 風の中 淡く
透きとおった 月がゆれてた

遠い目で かたむいた
あたまを 合わせて
微かに 響く ため息と
その背中 愛しくて

この体の冷たい痛みに
とまどって2人は
自分よりも 傷つけるまでは
わからなかった
残酷な愛 抱えて 朝を待ってた

真白な闇は いつまでも 2人を 包んでいた
景色だけ あまりに きれいで
この腕も 重く 感じた

本当は 眠りたい 全てを 忘れて
同じにおいに たったひとつ
その場所を 求めてた

どんなものも 迎える終わりに
とまどって 2人は
ここにいても 何もないことを
知っていながら
遠い目のまま それでも
朝を待ってた

ため息と その背中 愛しくて…

この体の冷たい痛みに
とまどって2人は
自分よりも 傷つけるまでは
わからなかった
残酷な愛 抱えて 朝を待ってた

指と指を からめて
肌と肌で 伝えましょう
ぬれた まつ毛 キスして
いつも 君を 許しましょう
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