里に降る雪

あんずの枝が 芽吹く頃
帰ってくると 抱いたひと
花もおぼえて 咲く春を
あなたは都会で 忘れたか
ふるえる肩に 黒髪に
彼岸じゃらくの 雪が降る

あしたの暦 待てなくて
かじかむ指で まためくる
なんで女に 生まれたと
つぶやくそばから 逢いたくて
ふるえる肩に 黒髪に
彼岸じゃらくの 雪が降る

心のみぞに 吹く風が
ひとりの夜を 長くする
夢も凍てつく この胸は
あなたでなければ 熔かせない
ふるえる肩に 黒髪に
彼岸じゃらくの 雪が降る
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