夜霧の舗道

寒くはないかい 夜霧にぬれる
お前の肩が ふるえているよ
いいから コートにおはいり
その肩 暖めてあげよう
からだを 寄せあえば
愛がじかに 胸にしみる
夜の街は二人の
愛だけが 息づいている

おそくはないかい 街の灯消える
何にも云わず 首ふるお前
このまま お前を連れ去り
二人の夜明けを見たいよ
けれども あどけない
お前だから 口に出せぬ
夜の街は二人の
愛だけが 息づいている
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