北斗七星-乙女の神話-

まだくちびるに 紅もなく
前髪さえも 切りそろえ
頬をうぶ毛で光らせて
はじらう乙女よ 乙女よ…

うなじは細く うつ向いて
おさない肩は ふるえがち
といたリボンを 投げすてて
夢見る乙女よ 乙女よ…

きみに思いを託すなら
北にまたたく星に云う
空よ くもるな 雨降るな
北斗七星 光らせろ

瞳は濡れて かげりなく
耳たぶ薄く 貝に似て
花の香りの 肌白く
ほほえむ乙女よ 乙女よ…

無邪気なまでに明るくて
素足で草を 踏みつけて
渡る小川に春の色
まぶしい乙女よ 乙女よ…

きみに思いを託すなら
北にまたたく星に云う
空よ くもるな 雨降るな
北斗七星 光らせろ

空よ くもるな 雨降るな
北斗七星 光らせろ
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