白夜の都

なにも云わずに この俺と
空の果てまで ゆきたいと
あつい涙を 胸に押しつけた
青い瞳よ いとしの君よ
コペンハーゲン 思い出の都

恋を白夜の 海に捨て
ひとり帰って 来た俺さ
ままになるなら せめて、いま一度
逢って濡れたい 異国の雨よ
遠く離れて 哀しみがのこる

散っているだろ マロニエが
赤い煉瓦に 音もなく
男ごころの 愛のくちづけも
いまは空虚しい 旅路の夢か
コペンハーゲン 忘れじの都
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