男の嵐

人はやくざと 言うけれど
うけた情は 忘れない
ましてお前の 真心は
包丁ひとつが 道連れの
俺は流れの 根なし草
男心は 錆びやせぬ

なんでやさしく してくれる
しょせん実らぬ 恋なのに
そんなお前が いじらしい
酒を相手に 嘆くけど
なんで男が 泣くものか
顔で笑って 胸で泣く

背なに描いた 緋ぼたんが
俺の自慢の 心意気
花の命さ 人生は
こらえこらえて たえぬいて
たまりかねたら 唐獅子が
一生一度の 嵐呼ぶ
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