風に散る花

かえらぬ恋の 淋しさは
風に散りゆく 花びらか
想い出すのも つらいけど
旅路の果ての 空遠く
そっと名前を
そっと名前を 呼んでみる

流れて白い 浮雲を
ふたり黙って 見ていたね
あの日旅立つ 約束も
かなしく消えた たそがれに
ひとりさすらう
ひとりさすらう 湖よ

梢にかかる 夕月に
鳴いて飛び立つ 水鳥よ
忘れられない あの人の
面影ゆれる ともしびに
こらえきれずに
こらえきれずに 男泣き
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