野母崎の夜

すがる私の 両手をほどき
止めても行くのね 涙をくれて
やっと開いた 恋の花
せめて散らして 欲しいのに
ひとり泣いている
ひとり泣いている
ああ 野母崎 野母崎
野母崎の夜

街のはずれの 小さな部屋で
二人で暮らす 夢みた私
どこか都会に行くという
そんな貴方に恋をして
すすり泣いている
すすり泣いている
ああ 野母崎 野母崎
野母崎の夜

二年待ちます 心にきめた
貴方はきっと 帰ってくるわ
恋の哀しい 抜け殻を
そっと私は抱きしめて
今日も泣いている
今日も泣いている
ああ 野母崎 野母崎
野母崎の夜
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