酔って膝まくら

ほれたあんたと わたしの仲を
麻地に手描きの のれんにしたら
徳利いっぽん お猪口がふたつ 露地のお月さま
酔ったふりして 苦労・修羅場を 知っている
そうよ ねえあんた

蔭にまわって 主役を立てる
かしこい女だと 世間の噂
だけど二人が かたまるまでは 遊びこりずに
宵の着ながし それが甲斐性と泣かされた
そうよ ねえあんた

呑めばつぶれて すぐ膝まくら
わたしに敗けてる あんたが可愛い
浮き世つれあい笑って泣いて おひとよしには
夢がお宝 人情ひとつの 江戸気質
そうよ ねえあんた
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