冬しぐれ

誰を待つのか 赤提灯が
風に揺れてる 裏小路
遠い汽笛を 聞きながら
二人で良く来た 酒場の隅で
今はひとりの 今はひとりの 酒に酔う
胸に泌み込む 冬しぐれ

どんな苦労も 笑って見せて
俺を支えて くれた女
忘れかけてた 温もりが
今夜も心に 淋しく浮かぶ
愛を重ねた 愛を重ねた あの頃を
思い出させる 冬しぐれ

誰が唄うか 流行の歌が
路地の灯りに 流れてる
捨てたあの夢 拾っても
昔に戻れる わけでは無いが
酔えばお前が 酔えばお前が 逢いに来る
未練こぼれる 冬しぐれ
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