東京しぐれ

どでかい東京へ どでかい夢を
抱いて来たのに いく春過ぎた
雨の日風の日 泣いた日が
何度あった何度あった 眠れぬ夜が
背伸びしてみる ふるさと恋し

どろんこ峠の どろんこ路を
濡れて歩いた 何処まで遠い
耐える辛さにゃ 馴れてるが
何度あった何度あった ふるえる夜が
しのぶ冷や酒 ふるさと恋し

淋しさなんかは 誰にもあるさ
勝つか負けるか 明日のさだめ
人の情けの やさしさに
何度あった何度あった 涙の夜が
胸にしんしん 東京しぐれ
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