つれづれの宿

お流れ一杯 頂きますと
肩をすくめる 襟ぼくろ
旅の宿なら 二人は夫婦
百里 千里の 明日の道も
ああ つれづれ ああ つれづれ
迷うはずない 夢月夜

からくり 水の 叩いた音に
朝を迎えた 添い枕
たとえはかない 縁になろうと
咲いて悔いない 幸せの花
ああ つれづれ ああ つれづれ
もえて絡んだ 夢模様

村雨 続け いつまで続け
流す涙と 同じほど
せまり来る来る 別れの時間は
胸の芯まで 泣かせてしまう
ああ つれづれ ああ つれづれ
愛を急かせる 夢花火
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