雪みなと

半年も 音沙汰なしで
何をしていたの
私だって女 弱い女です
海峡こえて 届いた噂
たしかめたくって乗った船…
他人みたいな 顔をして
あやまらないで あやまらないで
風が泣かせる 雪みなと

後ろから この肩抱いて
好きと言った人
呼んでみても夢ね みんな夢なのね
カモメの声が 聞こえる宿で
今夜は涙と そい寝する…
一目だけでも 逢えたから
あやまらないで あやまらないで
いのち淋しい 雪みなと

ひとり帰る 戻りの船に
なんで口紅をひく
別れたのに未練 そうよ未練です
夜明けにうるむ 桟橋灯り
見送るあなたの 影ひとつ…
これで心も 晴れました
あやまらないで あやまらないで
惚れて身をひく 雪みなと
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