流れて港町

二泊三日の旅のつもりが
思えばかれこれもう二年
土地のなまりも身について
今じゃふるさと 北の町

帰ろうか 帰れない
あなたの その胸に
出船入船 見つめて忍ぶ
ひとり 流れて港町

何度書いたか手紙の束も
出さずじまいで置いてある
まるで悲しいメロドラマ
仕方ないよね 恨んでも

忘れたい 忘れない
あなたが 恋しいよ
カモメ鳴く度 また冬がくる
おんな 流れて港町

帰ろうか 帰れない
今更 その胸に
出船入船 見つめて忍ぶ
ひとり 流れて港町
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