雪肌草

お前の肌は 雪のようだねと
うなじに嬉しい 言葉を投げて
熱燗徳利 お炬のあんた
しあわせ蜜柑が 笑っているよ
こんな都会の ふた間の部屋も
あんたと暮せば 春だから
ああ ほろ酔い酒で ほろ酔い酒で
ホの字の 可愛いい 女房がいいね

エプロン姿 板についたねと
心をくすぐる サービス言って
昔の初恋を 思い出したら
右手の杓文字が 許さないから
こんな幸福 心配だけど
菜の花みたいな 亭主だから
ああ やきもち酒で やきもち酒で
おた福 みたいな 女房がいいね

ああ ほろ酔い酒で ほろ酔い酒で
ホの字の 可愛いい 女房がいいね
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