裏町夜曲

おまえがばかなら 俺もばか
ばかを承知で なぜほれた
落ちて流れた この裏町が
今じゃふたりの 仮の宿

泣かずにおくれと いいながら
いつかおいらも 泣いていた
どうせ日陰の ふたりの運命(さだめ)
風よなぶるな いまさらに

おまえが飲むなら 俺も飲む
飲んで悩みが 消えるなら
消えるものかよ この裏町の
暗いあかりが さすかぎり
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