昭和恋唄

いのちあるなら 恋に生き
花の桜と 競いたい
たとえみじかい 春だって
思いとげれば 悔いはない
おとめ十八 おとこははたち
おとな こどもの境なく
ともにこの世に 生れたことを
花と信じて 咲いていた

あああ あああ
一日 一日 遠くなる
わたしの時代が遠くなる
そして あのこも あのひとも

ときは昭和の 真中で
吹いた嵐も 過ぎたころ
飢えた心も 満たされて
めぐり逢う日を 待っていた
おとめ十八 おとこははたち
人の情けを 知りそめて
熱い涙を 流せることを
恋と信じて 抱いていた

あああ あああ
一日 一日 遠くなる
わたしの時代が遠くなる
そして あのこも あのひとも
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