一人唄

不器用な 生き方をしているんだね
その日暮らしが切なくて
辛い訳では無いけれど
意地を通せば
夢が時雨れて
荒野に向かう風に抱かれ
背中を抜けるから
乾き断ち 心癒す
酒が欲しくなる
語りたいあの頃を
おまえにだけは
酌をしながら聞いてくれ
一人唄でもいいならば

その場しのぎの嘘を信じて
東へ西へ向かう度に
迷子になってゆき
過ぎて行く時が怖い
夜も眠れない
明日に向かって
砂に埋もれた
一輪 風の流れを待つ
最後の夢を見て
だから今愛が欲しい
おまえ一人だけ
傍に居て欲しい
俺の一人唄

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