冬の駅

好きになるのが 罪ならば
罪に泣いても いゝのです
愛しても……愛しても
あゝ 雪の花
燃えてこぼれる 女の情け
朝は悲しい 冬の駅

いのち縮める 運命でも
もとの他人にゃ 戻れない
眼をとじて……眼をとじて
あゝ 雪の花
濡れてせつない 女の涙
みれん寒々 冬の駅

夢の続きを 待ちますと
言えば身を切る 風の笛
縋っても……縋っても
あゝ 雪の花
ついて行けない 女の心
汽車よわかるか 冬の駅
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