男ばなし

俺らひとりが 抜けたって
月は昇るし 地球は廻る
バラは夕陽に 匂うだろ
生きてるうちだぜ 身も花も
身の程知らずと 言われても
誰にもできない 一味を
求めて命を 燃やそうよ
男はどこかが 光りゃいい

物があふれて 場所をとり
義理や人情の 出番がないと
街の灯りも 泣いている
小っちゃな力を 束ねても
どうなる世間じゃ ないけれど
まかしてくんなと しゃしゃり出て
一緒に溺れる ドジも居て
泣き虫横丁は 花盛り

ドアを一枚 くぐるたび
借りが増えてく 人間稼業
それを楽しむ 男惚れ
この世にゃ女と いうものが
楊枝の数ほど いるものを
わきめもふらずに どこへゆく
もったいないよな 恋月夜
たまにはしっぽり 濡れてみな
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