湯の町しぐれ~草津湯もみ唄入り~

紅い蛇の目に 他人目(ひとめ)を忍ぶ
西(さい)の河原の 湯のけむり
添えぬあなたと わかっていても
逢えば逢うほど 切なくて
あゝ おんなおんな未練が 増すばかり

一夜(ひとよ)かぎりのヨーホホーイ
契りと知れどヨ
あなたなしにはヨーホホーイ
生きて行けぬとヨ

右も左もヨーホホーイ
見えないほどにヨ
惚れた私がヨーホホーイ
なんで悪いとヨ

草津しぐれて 湯の町あかり
思いよせては 身を焦がす
遠く流れる 三味の音(ね)きいて
すねて甘えた あの夜の
あゝ 誰(たれ)が誰がひくやら 明鳥
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