おんな枯れすすき

わたしの身のうえ話には
途ぎれ途ぎれの ギターが似合う
捨てられて 捨てられて 冬を知りました
雪になりそうな みぞれまじりの こんな夜は
ああ 人肌こいしい おんな枯れすすき

しあわせ半年 またひとり
恋の儚さ 男の憎さ
あのひとも あのひとも しょせん流れ舟
うれしがらせて 風と一緒に 逃げていた
ああ 置去りなみだの おんな枯れすすき

やつれたぶんだけ 綺麗よと
眉を書くとき 鏡にいうの
もう一度 もう一度 遅い春を待つ
北の露地でも 愛の陽ざしが あればいい
ああ ふたりで咲きたい おんな枯れすすき
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