ふたりの別れ酒

あなたを奪えば すむことなのに
運命に負けてく わたしがばかね
愛を重ねた 歳月を
グラスの底に沈めて呑めば
なみだがまじる なみだがまじる
ふたりの別れ酒…

岬のきれいな 故郷へ帰り
鴎と話して 暮らしてゆくわ
すきで添えない 世の中を
うらんでみても しかたがないの
酔うほど辛い 酔うほど辛い
ふたりの別れ酒…

わたしは死ぬまで 恋などしない
せつない想いをわかって欲しい
なみだ流して すがりつく
この指 この手 最後の夜に
寒さがしみる 寒さがしみる
ふたりの別れ酒…
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