男ごころ

抱けばこの手を すり抜けながら
あの日の私じゃないと云う
たとえ生活は変っていても
元気でよかった ネオン街
逢いたかったよ
おまえ おまえ どこへも行くな

長い旅から帰ったような
疲れがにじんだ 化粧顔
おれもずいぶん探したけれど
やつれた姿が 目に痛い
逢いたかったよ
おまえ おまえ どこへも行くな

むせび泣く肩 しずかに撫でて
泣きやむとき待つ 雨の夜
苦労させたが ふたりっきりの
幸せこれからさがそうよ
逢いたかったよ
おまえ おまえ どこへも行くな
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