雪の宿

軽い寝息の 横顔に
窓から差しこむ 雪あかり
うすい氷を 踏むような
暮しに耐えて 生きてきた
おまえに何をやればいい

せめて今夜は やすらかな
夢でも見てくれ 雪の宿
あしたあしたと 春を待つ
雪割り草に 似たような
おまえに 何をやればいい

なにか求めて さぐるよに
からめたつめたい 白い指
長い苦労の クセからか
涙で枕 濡らしてる
おまえに 何をやればいい
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