かりそめ

川の流れを 朱に染める
燃える夕陽の 赤い帯
恋はかりそめ おもいでばかり
胸に散らして 消えてゆく
あなたに逢いたい すがりたい

ひとり注ぎ足す この酒も
やがて涙の 水になる
恋はかりそめ ひと夜の宴
過ぎてしまえば 色あせる
私を残して 行かないで

百の夢より ただひとつ
せめて貸りたい 腕まくら
恋はかりそめ 音沙汰もなく
暦ばかりを まためくる
あなたが恋しい 眠れない
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