女の夜霧

私ひとりが この身を引けば
誰も傷つく ことはない
涙ほろほろ 濡れてほろほろ
女の夜霧
あなたの妻に なろうとすれば
妻と名のつく 人が泣く

惚れて一途に つくした恋は
日陰ばかりの 花でした
涙ほろほろ 泣いてほろほろ
女の夜霧
別れる時が 待ってることを
知って抱かれた 私です

燃えておぼえた よろこびだけが
肌にむなしく 残ります
涙ほろほろ ネオンほろほろ
女の夜霧
くちびる寒い むなしい愚痴を
酒に聞かせる 町の果て
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