仁侠

義理に泣かされ 情に追われ
何処に立場も 無い身体
人道無限の 仁侠道は
鷺が鴉でも 悔いはない
忍と仁義に しがらみ賭けて

死ねと言わりょと じたばたすまい
どうせ預けた この命
一つ浮世に 二つの世界
馬鹿と云わりょと この胸は
女心にゃ 分るものか

月を浮かべた すみだの岸を
片手拝みに 詫びて行く
男同士が 肩寄せながら
何も云うなよ その先は
俺とお前の 道は一つ
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