金色夜叉

熱海の海岸 散歩する
貫一お宮の 二人連れ
共に歩むも 今日限り
共に語るも 今日限り

僕が学校 おわるまで
何故に宮さん 待たなんだ
夫に不足が 出来たのか
さもなきゃお金が 欲しいのか

宮さん必らず 来年の
今月今夜の この月は
僕の涙で 曇らして
見せるよ男子の 意気地から

恋に破れし 貫一は
すがるお宮を 突き離し
無念の涙 はらはらと
残る渚に 月淋し
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