雨の東京

おまえがそばに いるような
そんな気がして 飲んでいる
雨の東京の 片すみは
恋にはぐれた 奴ばかり
泣かせてくれるな 流しうた

あれからひとりで いるという
風の便りが なつかしい
雨の東京の おもいでは
濡れて送った 帰り道
呼びとめたいような うしろ影

いつかはきっと めぐり逢い
抱いてやりたい いつまでも
雨の東京に うるむ灯(ひ)も
夢をのこして 消えてゆく
逢えない二人を 結ぶように
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