千鏡花~せんきょうか~

月灯りに 包まれてると
雲の隙間 溜め息ばかり
振り向くのは やめたのに

小さなこと つまずく時も
冷めた顔を すればいいのに
やさしさが じゃまをする

千の鏡で ひかりをあつめ
こころの奥の熱を さがしだす
何度でも 咲き誇る花になるよ
かさねゆく歳月ごとに 深まる色彩で

あでやかな物語 綴ってゆくよ
胸の中 誓った夢 つらぬいて

生きることは 幾度となく めざめること

ひとりの夜 長くなるたび
揺れてみたり 立ち止まったり
思い切りも にぶるけど

人はだれも 風に吹かれて
傷だらけで 臆病なのに
ぬくもりを はなせない

千の鏡は 囁きかける
悲しみさえも 女 磨くよと
何度でも 咲き誇る花になるよ
出会う人 去った人 心を重ね

しなやかな つまさきで 歩いてゆくよ
足跡が 誓った夢 ささえるの

千年でも生きてゆける
実をつけるよ
何度でも 咲き誇る花になるよ
かさねゆく歳月ごとに 深まる色彩で

あでやかな物語 綴ってゆくよ
胸の中 誓った夢 つらぬいて

生きることは 幾度となく めざめること

月灯りに 包まれてると
星の数の 夢が見れるよ
ひらきだすよ 千の花

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