櫻橋

ふたりの肩に 花びらの雨
風が急(せ)かして 寄り添って
行きつ戻りつ 迷いつつ
染まってうれしい あなたの色に
春はうす紅 春はうす紅 櫻橋

ひと足ごとに なぜ散りいそぐ
息をするのも 切なくて
時を停めてよ 出来るなら
心の熱さを やり過ごすよに
春は花冷え 春は花冷え 櫻橋

さくら重ねの 花びらの帯
水に漂よい 解けてゆく
恋のなきがら 見るように
かざした片手に 目映(まばゆ)い日差し
春は葉ざくら 春は葉ざくら 櫻橋
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