たんぽぽの綿

古い古い箱の中 貝やビーズ 想い出に
色褪せた手紙の束が混ざってた
ふるさとを離れ 巣立った私へ
不器用な愛情 今に気づいて

口もきかずに 拒んだ日々に
涙流した 母の背中
家を出た日は 真っ青な空
たんぽぽの綿 無邪気に飛んだ−−

遠い遠いこの場所で いまだ青い夢を追い
くすんだ街の空 星も見えないけど
さりげない電話 元気をくれるよ
不器用な生き方 苦笑いして

近すぎた距離 ぬくもりさえも
気づけずにいた 幼すぎて
いつか帰る日 きっと青空
たんぽぽの綿 無邪気に飛ぶよ--
×