パスポート

こらえた分の涙がパスポート
約束なんてしなくても僕ら
どこかの街で必ずきっと会えるから

始まりはいつだって 頼りないさよならと
日だまり吸い込んだ 桜の花

いつもは気にしない 天気を尋ねたんだ
少しでも君の声 聞きたいから

それぞれが違うコードで 夢を見る そんな季節

花咲く街で 僕らは出会って
飛行機雲 夢中で追いかけて
花びらのように 無邪気に笑った
時間は止まらず動いていた

あれこれ増えていった 思い出を積み込んで
大きく手を振って 僕は行くよ

触ったら壊れそうな 勇気の羽背負って
それでも高鳴った 胸の鼓動

花咲く街で さよならを知って
粉々になるまで抱き合って
花びらのように 舞い落ちる声
僕らによく似た飛行機雲

少しずつ上がるコードに 僕だけの世界を知る
古い星の光はいつも 離した手と手を繋いでるんだ

花咲く街で 遠くなった声
飛行機雲 今ほら消えていく
花びらのように 僕らは歌える
飛行機雲みたいな永遠を

踏み出す一歩 景色は滑走路
約束するよ 元気な声を
さよならきっと花咲く街で また会おう
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