船酒場−ふねさかば−

舞鶴を 日暮れに立って
小樽へ向う船酒場 私がママよ
冗談好きの お客さん
おいらの好みの 女だなんて
口説いてみたって 一夜(ひとよ)が明けりゃ
元気でね ありがとう さようなら

潮風に デッキが揺れりゃ
グラスも揺れる船酒場 こころも揺れる
ごめんなさいね お客さん
昔の男に そっくりだから
やさしくさせてね 北国までの
束の間の 束の間の 夢だから

いい男(ひと)に 出逢った夜は
短く終る船酒場 浮草ママよ
乾盃しましょう お客さん
積丹岬を まわったならば
別れの朝です また逢う日まで
元気でね ありがとう さようなら
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