PM6:30 風のテーブル

ずいぶん会ってなかった気がしたから
なんだか時間が僕を縛り付けていたから
やさしく笑って君に会いたかったから
ゆっくりここで君を待ってみることにしたんだ

さみしい思いばかりさせてしまって
本当は僕を嫌いになってしまわないかと
不安が押し寄せてくる夜もあって
真面目な僕がときどきイヤになったりもするよ

気持ちのいい風が吹き抜けるこの席で
叶えたい夢だけを考えてみよう
そうやっているうちに空は色を変え
君を連れてきてくれた

「一度も背もたれに寄りかからないね
そんなに焦らなくても今日は君の側にいる」
自然に言えてしまった自分がとてもおかしい
僕はひとりで笑い出してしまった

気持ちのいい風が吹き抜けるこの席で
さっきより確かになったこの想いを
どうやって伝えよう?
両手でつかんだグラスに君が映った…
×