番茶に梅干し

何にも始まらなかった 歴史のスキマの一日
少し暑くて長かった そんな今日が終わってく

駅前アコーディオンを弾き語るジジイの音色
懐かしくて辛くなって家路を急いだんだ

蛇腹をめくるような毎日を誰もが過ごしているさって
自分に言い聞かせても何故か辛いのは自分だけだって気がする

帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り
産まれた町を離れて 生きたい生きたいって
気が付けばいつも自分のことだけ考えてる

番茶に梅干し潰して飲んだらウマいんだぜ本当に
疲れ果てて眠る頃 夜が包んでくれる

純粋なことに心惹かれてもキレイなだけじゃ役立たずさ
罪のないのは青ばかりだろう
空の青 海の青 青い春

帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り
産まれた町を離れて 生きたい生きたいって
気が付けばいつも自分のことだけ考えてる

番茶に梅干しみたいな夕焼けが潰れて消えた
タネもしかけもありません それではまた明日。
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