母影

若き少年も いつか老いたれば
人は切なくて 悲しいと気づく
海に寝そべれば 砂のあたたかさ
何故か母の声が聴こえる
いまも乳臭く 一筋に慕う
母の面影 涙が恋しいと
あの日へもしも帰れるならば
心を連れて 帰れるならば

懐に夢を秘め 蒼き海ゆかば
人は小さくて おろかだと解る
それが人生と 今日も終れば
遥か母の歌が 聞こえる
いまも想い出の 小径をたどれば
母の手のひら 優しいぬくもりが
遠くもしも 帰れるならば
淋しさ連れて 帰れるならば

いまも乳臭く 一筋に慕う
母の面影 涙が恋しいと
あの日へもしも帰れるならば
心を連れて 帰れるならば
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