歌ひとすじ

冬の寒さを 日照りの夏を
歩きつづけた 歌の道
人の心と 流れる水の
行方嘆いて なんになる
私は唄うわ 明日のために
歌ひとすじの ひとすじの道

恋を捨てれば 涙がさわぐ
歌に生きれば また迷う
死ぬも生きるも 二つに一つ
芸の深さは 計れない
闘う相手は いつでも自分
歌ひとすじの ひとすじの道

真一文字に 唄いつづけて
終わることない この旅は
夢を託して 命のかぎり
人の情けを 世の憂さを
私は唄うわ 心をこめて
歌ひとすじの ひとすじの道
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