年輪

雪の重さを 撥ねのけながら
背のびしたかろ 枝も葉も
山に若葉の 春がくりゃ
よくぞ耐えたと 笑う風
苦労、年輪 樹は育つ

みどり絶やさぬ お山の掟
守りつづけて 子や孫に
強く伸びろの 親ごころ
枝を切る木に 血が通う
苦労、年輪 樹は育つ

いつか世に出て 大黒柱
夢のようだが 夢じゃない
願い重ねた 歳月に
熱い想いが 生きている
苦労、年輪 樹は育つ
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