ぬくもり

男が歩いた人生だから
古い昔の傷あとの
ひとつやふたつは許しておくれ
北の町
ふたりのこころ あたためあった
ぬくもりが あゝぬくもりが
あるじゃないか

安らぐねぐらをお前の胸に
やっと見つけて この俺は
離しはしないと 肩抱きよせる
冬の宿
ふたりの命 燃やした夜の
ぬくもりが あゝぬくもりが
あるじゃないか

わがままばかりの男だけれど
かけた苦労の償いに
死ぬまでお前を守ってゆくよ
春の風
二人の花が咲いてるような
ぬくもりが あゝぬくもりが
あるじゃないか
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