浪花灯り

誰を待つやら 赤ちょうちんが
あほな顔して 揺れている
浮かれ囃子の
どこがええねん 言われても
つくして仇に なるやなし
あんたはうちの 浪花灯りや 春灯り

虫を封じて 浮気の虫を
両手合わせる 法善寺
愚痴をならべて
並べきれずに 泣き笑い
なんぼのもんや 苦労など
あんたはうちの 浪花灯りや 恋灯り

ふたり寄せても 一人前や
背のびしたって きりがない
にごり水でも
こまんじゃこさえ 生きてゆく
気ばればいつか 夢も咲く
あんたはうちの 浪花灯りや 春灯り
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