シンシア'89

なつかしい人や 町をたずねて
汽車を降りてみても
目に映るものは 時の流れだけ
心がくだけてゆく

帰ってゆく場所も ないのなら
行きずりの ふれあいで 慰めあうのもいいさ

シンシア そんな時
シンシア 君の声が
戻っておいでよと 唄ってる

君の部屋の カーテンやカーペットは
色褪せてはいないかい

人混みに隠れて 肩をすぼめて
自分を見つめた時
過ぎ去った夢が くずれ落ちる
長い旅が終わる

夜空は町に落ち 人々が
笑いながら 通り過ぎる あの日と同じところを

シンシア そんな時
シンシア 君の声が
戻っておいでよと 唄ってる

君の部屋に 僕一人居てもいいかい
朝を待つのが怖いから

シンシア 帰る場所も
シンシア ないのなら
シンシア 君の腕で
シンシア 眠りたい
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