炭焼き源造

村の源造は 炭焼き小屋で
ひとり息子を ふと思う
山を嫌って 飛び出たが
都会(まち)の暮らしに 馴染んだか
汗を両手で 拭っては
ひとり息子を ふと思う(源さん~)

村の源造は 昼飯ひろげ
末の娘を 案じてる
悪い男に 騙されて
泣いていないか 街の隅
峠・吊り橋 手を振った
末の娘を 案じてる(源さん~)

村の源造は 鐘の音聞いて
炭を背に背負い 歩きだす
嬶(かかあ)いま頃 鉄瓶で
酒をかわして いるだろな
沈む夕陽の 山の道
炭を背に背負い 歩きだす(源さん~)
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