水槽の街

白いmen'sのシャツにせつなく包まれ
崩れそうに壊れそうに 眠りに就くひとときも

古いアイボリーのように 思い出のように
いつになれば ずっと前の出来事だと想えるの

風が吹き荒れた夕暮れの街は水槽のようにどこまでも見えて
あの頃暮らした街並まで…

時はジャスミンのようにほのかに漂う
今でもまだ ほんの前の出来事だと思えるの

寝癖を押さえて バスが来る前に出てゆくあなたも 何気ない日々も
素顔のまま愛せたつもりだった

どうしてあの時 映画の明りに浮かんだあなたの疲れた横顔
気にしながら見過ごしてたの

いつまで流れる
何処から流れる 何処まで流れる

ここから流れる そこから流れる
何処まで流れる ここまで流れる ここまで流れる
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